フランツヨゼフ一世のベーゼンドルファー・グランドピアノ。(ウィーンの音楽教会、国会議事堂、取引所、美術館アカデミーなどを設計したデンマーク人建築家セオフィル・V・ハンセンのデザインによる。
1859年イグナツ・ベーゼンドルファーが他界し、後を継いだ息子のルードヴィッヒ・ベーゼンドルファーはその当時のウィーン音楽界を熱心に支援しました。特にリヒテンシュタイン皇太子の乗馬学校の音響効果が抜群に良いことに着目、皇太子を説得してホールに改造し1872年、ベーゼンドルファー・ホールが開かれます。それ以後40数年間、1913年に閉鎖されるまで著名な音楽家たちに愛用されウィーンの音楽文化に貢献しました。

Bösendorferは音楽家ばかりでなく、多くの国の王室、皇室、貴族にも愛用されてきました。1869年には当時のオーストリア・ハンガリー帝国から明治天皇への献上品として納められています。又、特別モデルとしてその時代の著名な建築家がデザインし制作されたものもあります。ハンス・マカルトがデザインしたフランス皇后ユージェニーのグランドピアノ、デンマークの建築家セオフィル・V・ハンセンがデザインしたフランツ・ヨゼフ1世のグランドピアノ、ヨーゼフ・ホフマンがデザインしたグランドピアノ−響きと共にそのフォルムにも芸術的な美しさを追求し、現在も緻密な木工技術による作品を生み出しています。